活レポ(活法研究会)

古武術整体「活法かっぽう」の症例報告とセミナー情報

2011年06月

しびれが苦手!?

いつもありがとうございます。
活法研究会 橋本聖樹です。

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タイトルにもありますが、私、「痺れ」が苦手でした。

電話での予約などの際に、「どんな症状ですか?」と確認をとって「実は、腕がしびれて...」や「足がしびれて...」なんて聞くと緊張しました。

というのも、鍼灸の修業時代、その時の師匠から「症状は痛み→しびれ→麻痺」の順に進行(悪化)していく」と指導されていました。

※当然、痛みを飛び越えてしびれや麻痺症状がでてしまう場合もあります。

ですから、「しびれ」は、1段階悪化した状態と認識ができます。また、整形外科などの診断は決まって「ヘルニア」というものでした。病名を聞くと、なおさら委縮していました。

ところが、活法と出会い、考え方がガラッと変わりました。

碓井師匠はいつも言います。
「医師は、診断する。しかし、私たちは、患者さんを観て判断をする。病名に振り回されるな。」と...

「しびれ」を伴った症状の場合、当然神経症状は絡んでいます。

また師匠は言います。
「筋肉も軟部組織、そして神経も軟部組織。筋肉が緊張すれば、神経だって圧迫される。」

そして、冷静になって整形外科的テストをしてみると、いわゆる「ヘルニア」とは違うと判断できるものが多いことに気づきました。

そうとなれば、あとは知っている活法の手技をおこなうだけです。

経験上、「腕のしびれ」の大半は、「ひどい肩こり」が影響していることが分かりました。

以下、実際に来られた患者さんの症例です。

<患者情報>50代女性 左上肢外側の強いしびれ

経緯:半年ぐらい前から痛みだし、2~3ヵ月前からしびれに移行。色々と治療はしていたが、改善せず。
2日前よりじっとしていても、痛みとしびれが強くなる。

整形外科で受診すると、ヘルニアの疑いのため即入院と言われる。孫が遊びに来るため、入院はしたくない。

まず、整形外科的なテストをしてみたところ、陰性。頚の左右の回旋などで、症状が増強することもなし。

肩などを触診してみると、異常な緊張を発見。押圧してみると、症状が増強。そのため、筋肉の過緊張からきているものと判断し、施術開始。

肩こりセミナーの手技を、ひとつひとつ行いました。結果、しびれは消失。計2度の施術で完治。

筋肉の緊張は曲者ですよ。あなたも視点を変えてみると、大きな結果が得られるかもしれません。

私は、活法に出会って、しびれに対する苦手意識を克服することができました。

肩こりセミナーに興味がある方はこちら
http://kappolabo.jp/modules/content03/index.php?content_id=3

いつもありがとうございます。

腰痛治療、失敗。

副代表の栗原です。

あれは、2ヶ月ほど前の出来事です。
70代の農業を営む女性(以下、Iさん)。息子さんに連れられてやってきました。

腰が痛くて脚が主だるいというのが主訴でした。
数メートルなら、なんとか歩ける程度で日常生活も難しい雰囲気でした。

詳しい話を聞くと、突然襲う激しい痛みに恐ろしいということでした。動き始めに出るそうです。
腰に負担がかからないように、施術室に入り施術を始めたのです。

活法です!

技のキレは上々(自分なりに)。
ほんの10秒くらいの技で、腰の重さがスーっと引いていきました。Iさんもビックリしながら喜んでいます。「でしょ、活法ってスゴイでしょ。」と心の中で思いながら、顔にはあまり出さず技を続けます。そして、一段落したところで、「ちょっと動いてみて下さい」といつもの調子で患者さんにお願いしました。

次の瞬間、予想もしなかった事態が起こりました。

「痛たっ!!!」

Iさんの表情は険しく、苦しがっています。活法をやっている間には、こんな痛みは出ませんでした。実は、この激しい痛みが今回の主訴。これを何とかしてほしい、というのが患者さんの要望でした。この痛みが数日前から出現し、安静にしているのに、全く取れないということなのです。

こんなに痛いのではやり直し。
予想していなかった状況に焦りました。本当は、ここで「お、ラクです〜」という言葉をいただこうと思っていたのです。状況をリカバリーしようと、活法や鍼で再び使い出しました。しかし、結果は同じ。激痛が出てしまいます。よい変化は、脚が軽くなったことだけ。深追いが禁物、と主訴が変化しないまま、帰っていただきました。

2日後、Iさんが再びやってきました。
感想を聞くと、あの激痛はそのままであるとのこと。私の技術は症状に届いていません。脚が軽くなったのは嬉しいという事でしたが、主訴に変化がない状況で喜ぶことはできません。

この日の施術もいつもの調子で。
しかし、やはり激痛に変化はありません。

おかしいと思った私は、Iさんに病院での検査をすすめました。「検査の結果がわかってからまた治療しましょう」ということで通院をやめていただいたのです。

それから、しばらくしてIさんの息子さんから連絡が入りました。そこでようやく、あの激痛の原因がわかりました。腰椎の骨折だったのです。Iさんは入院中。激痛は取れなかったが脚が軽くなって喜んでいる、という報告をいただきました。

活法でウンともスンともいわない腰痛。
その正体は骨折だったのです。

いかに碓井流活法でも骨折は相手が悪いです。ただ、見逃せないのは、骨折していても活法の技はOKだったという事実。技をかけている最中に患者さんは激痛を訴えなかったわけですから、患部への負担は極めて少なかったと断言できます。

私がおかしな腰痛だと思ったのは、活法をやっても手応えがなかったことです。痛みが完全に取れないにしても、軽減するという変化はたいていの場合あるものです。にも関わらず、激痛に変化なし。患者さんを不安にさせてはいけないと思って、「もしかしたら、骨に原因があるかもしれません」と伝えていたのですが、それが的中しました。

自分の手に負えないと判断する際に、自分の腕を把握していないとできません。もし、駆け出しの時代であったら、この患者さんの施術を2回で終わりにできたかどうか…。極めれば、最初に触れただけで骨折を見抜けるのかもしれません。2回でなく1回で病院の検査をすすめられたのかもしれません。私が1回で「骨折だろう」と考えなかったのは、活法の手技を施した後は、動作が格段によくなっているため、翌日に劇的な変化をみせる場合も多いからです。「おかしい」と思いつつも1日くらいは様子をみていただこうと思ったのです。

碓井流の腰痛治療は、腰痛治療の黄金パターンと言われています(身内と受講生の間だけですが)。
でも、骨折には歯が立ちませんでした。

「黄金パターンでどうにもならなかったら、病院での検査をすすめる」というのも、ある意味で黄金パターンになり得るのではないでしょうか。うまくまとめさせていただきました(笑)

腰痛編セミナーを受講したら「オ〜!」

副代表の栗原です。

先日の腰痛編セミナーの感想がメールでやってきました!

「オ〜!」

という言葉がすべてを表していると思います。
そう、「オ〜!」なんです。
いつだって、活法は感動的です。

最初は、術者までその効果に驚いてしまうのが碓井流活法。
名人の気分をセミナーの翌日から味わえます。



■K.Tさん(愛媛県)さん
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早速、今日もぎっくり腰の患者さんが来られました。

慌てることなく、腰痛パターンを順番にしていくと
変化に驚くリアクションと立ち上がった時の痛みの変化に
私も患者さんも「オ〜!」

ぎっくり腰の患者さんが満足気に帰っていく姿を見るのは
初めてで、感動しました。
これから精度を高めるべく、日々練習していきます。

また、分からないことがあればメールします。
これからもよろしくお願いします。
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腰痛セミナー 活動報告

いつもありがとうございます。
活法研究会 橋本聖樹です。

6月12・13日の2日間で、「腰痛セミナー」が開催されました。
活研_腰痛編20110612_前

今回も愛媛や京都などから参加していただきました。
ご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。

なかには、治療歴30年という大先輩までお越しいただきました。嬉しい限りです!!!

またこの先生が、とても気さくでバイタリティがあるんです。とくに印象に残ったのが、「いまの鍼灸師は、勉強していない者が、多すぎる」という言葉でした。2日間で私も、多くのことを学びました。

確かに、大ベテランでありながら、患者さんのために新しいものを学ぶ姿勢、頭が下がります。

また、今回は、復習の方も含め、女性が半分を超えました。とかく活法は、男性のための手技と思われがちですが、女性でも十分おこなうことができます。

むしろ女性の方が、無理な力を使わないため、上手なんです。まだまだ女性が少ない活法研究会、参加お待ちしております。

後

参加者の方々から、こんなお話を伺いました。

「骨盤セミナーで股関節の調整を学んだ次の日、股関節痛の患者さんが来院。なんと1回、約1分の施術で改善」
→2日間で習得した手技です。

「活法をやり始めてから、院内の雰囲気が明るくなった」
→活法は、参加型の施術。積極的に患者さんとコミュニケーションをとります。そのため、必然的に患者さんとの対話が増えます。

「とにかく、即効性があるので、やっていてたのしい!」
→筋力テストや可動域のテストをおこないながら施術をおこなうので、目に見えて変化を体感できます。

「褒められるのが嬉しいから、活法が好き」
→活法は患者さんに積極的に動いてもらうため、上手に動けた際には、素直に患者さんを褒めます。幾つになっても褒められると嬉しいですよね!

活法でいろいろな相乗効果が生まれているようです。まさに「活かす法」ですね!

「活法で日本を元気にしましょう」

ありがとうございます。




姿勢の歪み

副代表の栗原です。

「姿勢の歪み」とは何か…?

碓井流活法には、歪みの定義があります。

その前に一般的に「歪み」というと、まず非対称な体を思い浮かべることができると思います。言い換えれば左右の視点。肩の高さの違いに着目したりすることです。次に前後の問題。猫背であるかどうかに着目したり。

左右の問題は誰にでもわかります。折りたたんで重なるかどうかですから。誰でもわかるということは、施術者だけでなく患者さんも気が付く差であるということです。患者さんが認識できる差を施術者が指摘するのは、患者さんとの共通認識がとれるので便利です。

しかし、すべて左右の差で患者さんの訴え(痛みなど)が解結するわけではありません。前後の問題も考え、上下の問題も考えなければなりません。さらにいえば、対角線上の問題もあります。

前後、上下、対角線上の問題は、折りたたみ方式でチェックできませんから工夫が必要です。その方法が術者(流派)によって異なるわけです。結局、左右の問題以外は、主観が入り込んでしまうのです。主観というのは「これが正しい姿勢である」と決めつけることです。その定義された姿勢と患者さんの姿勢を照らし合わせて、その差を原因としていくわけです。

しかし、主観で判断する以上は確率から逃れることができません。吉となる場合もあれば、凶となる場合もあるでしょう。「真っ直ぐにしたはずなのによくならない。それどころか悪化した。」という経験をされた施術者も少なくないはずです。

活法は、術者の主観で歪みを判断することはありません。歪みは患者さんの身体に問うスタイルです。その方法は簡単です。動きやすいかどうかを患者さん自身にチェックしていただくのです。動いてみれば、「痛みがあって動けない」、「痛みはないが違和感がある」、「痛みも違和感もあるが可動域が違う」などがわかります。歪みがあるから動きにくさが出るわけです。

こう考えれば、動きやすい状態こそ歪みのない状態です。いわゆる「見た目」では判断しないのです。見た目では判断しないのが活法です。これは、武術を発祥とする活法の特徴だと思います。戦場において、何より優先させるのが動けることです。戦うことにおいても、逃げることにおいても、動けないと話になりません。

多くの患者さんが求めているのは快適に日常生活を送ることです。「見た目がキレイ」と言われても、日常が不快であれば意味がありません。つまり、活法の「自由に動ける=歪みがない」と考えるのは、鍼灸師いとっても合理的です。

活法は「見た目なんてどうでもいい」と言っているわけですが、“結果として”見た目も美しくなります。コマは回ると立ちます。回れば勝手にピタッと姿勢が決まるのです。自転車も走るから立ちます。走っていない自転車でバランスを取るのは至難の業です。

人が誰かを美しいと思うとき、その所作に影響を受けているはずです。写真はステキなのに会ってみたらそうでもなかったと思うのは、所作に違和感を感じるからかもしれません。

活法の定義する正しい姿勢とは「時と場合に応じた姿勢」です。
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