活レポ(活法研究会)

古武術整体「活法かっぽう」の症例報告とセミナー情報

2013年07月

殺と活

副代表の栗原です。

いよいよやって来た、活法(かっぽう)の時代。

荒神の切り抜き

今の時代、活法をすんなり「カッポウ」と読める人は少ないのではないでしょうか。活法研究会は、「活法」を誰もが「カッポウ」と正しく読める時代が再びやってくることを望んでいます。嬉しいことに、宮部みゆき先生朝日新聞の朝刊で連載している「荒神(こうじん)」に、当会が実践する碓井流活法をモデルとする術が132話(7月26日)から登場しました。


■あこがれの存在

私は、活法に対して特別な想いで挑んでいます。

私の実家は、剣道道場でした。でも、残念なことに、その時代を私は知りません。物心がついたときには、師範であった祖父は引退をしていたからです。

私の父は剣の道には入らず、なぜか陸上へ。祖父にも父にも剣道を習うことなく、中学で剣道部に。

私があこがれていたのは父ではなく祖父でした。こんなことを亡き父が知ったら、悔しがるでしょうね。長距離を専門としていた父、そして長距離が極端に苦手な私。父に憧れようと思ってもすぐに息が切れてしまいました。


■剣と鍼

祖父は、私が10歳の時に亡くなりました。ですから証拠は出せませんが、ずいぶんと強かったようです。私がつくりあげた強い祖父が、いつも私の中にいます。これは自慢ではなく妄想です(笑)

つくられた祖父に憧れ、勝手に追いかけている私がいます。剣道を始めて間もなく、私は病気になり辞めざるを得なくなってしまいました。中途半端な終わり方でした。完全燃焼できずに終わった当時の悔しさが、今でも心の中にしこりとして残っています。

結局、私の剣道はたったの2年半。祖父に憧れておきながら何も残せず終わったのです。こうして書く機会をつくらなければ、私の過去に剣道はありません。私の鍼灸院は「養気院」と言いますが、祖父の剣道道場であった「養気館」を継いだものです。いつも祖父に応援してもらっている気持ちになれます。

私にとって、鍼は剣の代わりなのかもしれません。違うと言われればそれまでですが、私には重なって見えます。碓井流活法を初めて見た瞬間の衝撃は今でもよく覚えています。その衝撃で私の中に眠っていた剣道に対する想いが目覚めてしまいまいました。その時の感覚は理屈ではありません。

鍼灸師は医療者ですが、活法の使い手であれば武芸者で在ることもできます。「鍼を刺す人、灸をすえる人」という感覚でこの仕事をしているわけではありません。「揉む人」でもありません。


■殺と活

「殺」の裏にある「活」。

裏に殺があることの意味。
表裏の二文字では表しきれないものがあります。

「殺」は現代では必要のないものです。
「必要な時代があったのか?」と言われたら、答える言葉が見つかりません。どの時代でも殺の意味は変わらないはずです。

平和な世に生まれた私は、目の前で「殺」を見る機会が少ないだけです。対象を人間から外せば、私の生命は、無数の生命の犠牲の上に成り立っています。何かを殺めなければ生きていけません。

殺を活は、死と生を表現したものではありません。
「殺」の反対にある「活」とは、「殺」を認めた上での「生」です。

表現上、誤解を受けるといけないので、補足します。「人を殺してもよい」という意味とは全く違います。「自分だけで生きていけない」という意味です。生きているということは、陰を背負って生きていくということです。その陰を大事にする心、が必要です。

碓井流活法の教えでは、術者は「治せる」という言葉は使いません。そもそも「人の身体を人が治す」ことなど出来ないと考えているからです。治しているのは、患者自身です。それを補助しているだけです。碓井流活法が到達しようとしているは「最高の補助」です。「治せる技術」は存在しないからです。


■おかげさま

生命を完全にコントロールすることはできません。
だから、「殺と生」ではなく、「殺と活」です。

患者さんが元気になったら、自分の腕を自慢してはいけないのです。
背負っている陰に感謝するのです。

お陰様で」と。

患者さんに「お陰様で」と言われても、自分自身が受け止めてはいけないのです。お陰に伝えるべき言葉だからです。

活法はテクニックの集合体ではありません。
テクニックを寄せ集めたものは活法とは呼べません。

偉そうに言っている私こそ、テクニックばかりに目を向ける癖を直さなければなりません。陰に感謝する気持ちもまだまだ足りません。もちろん、私自身が陰で在らねばなりません。

鍼灸師求人(東京都港区)

副代表の栗原誠です。

この度、活法研究会の運営母体である「株式会社 活法ラボ」が東京都港区にて、鍼灸院を経営することになりました。それに伴って、社員を2名募集します。

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 ◆会社名:株式会社 活法ラボ (代表取締役社長 橋本聖樹)
 ◆施設名:はりきゅうルーム カポス
 ◆募集人数:2名(1名は経験者希望、1名は経験不問、男女不問)
 ◆応募期間:7月28日(日)〜9月15日(日)
 ◆最終選考:9月22日(日)
 ◆勤務地:東京都港区
 ◆勤務開始:2013年11〜12月
 ◆仕事内容:鍼施術など(マッサージ業務なし)
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詳しい募集内容は、『鍼灸師のツボ日記』の「鍼灸師求人(東京都港区) はりきゅうルーム・カポス」をご覧下さい。

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たくさんのご応募お待ちしております。

2013.7.30追記)
メールフォームのエラーで、7月24日〜7月30日(午後3時頃)までのメールはいっさい届いておりません。この間の送信に心当たりのある方は、再送をお願い致します。たいへんなご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。
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