活レポ(活法研究会)

古武術整体「活法かっぽう」の症例報告とセミナー情報

ひとりごと

鍼一本で患者さんが帰った

副代表の栗原です。

患者さんに鍼を一本したら、患者さんが勝手に帰り支度を始めました。

怒らせてしまった?

いえ、違います。
腰痛が完全になくなったのです。

患者さんを施術室に招いて5分後の出来事です。

患者さんが望むのは長い施術時間ではありません。もちろん施術時間で価値を計ろうとする患者さんもいらっしゃいます。だとしても、劇的な効果を体験すると態度が変わります。

活法だとすぐによくなるので、そのあと何をしてよいかわからない

という、悩みだか自慢だかわからないを話をセミナー受講者が発することがあります(笑) 施術時間という決まりが活法の前ではうっとうしくなります。活法は、患者さんも我々も時間で縛ることがありません。

さて、今回の施術で使用したのは鍼です。
これも活法の一つなのです。

普通の鍼と、活法の鍼、何が違うのかを一言で表すと「動きの調整」に注目していることです。痛みをとって動きを改善させるのではありません。動きを改善させることによって痛みを消したり緩和させるのです。似ているようですが違います。

活法研究会では、12月に「古武術鍼法プロローグセミナー」を行います。12月8日(日)に会員優先で募集したところ、その日のうちに満席。ご期待にお応えするために、B日程として22日(日)を追加して一般募集を行った途端こちらも満席。

来年(2014年)には、古武術鍼法セミナーがカリキュラム化できると思います。

【告知】

12月23日(月・祝)は、鍼灸師以外に活法研究会の整体カリキュラムを解禁する日となります。来年に開校予定の「活法整体学校」のプレセミナーを行います。定員は30名です。テーマは「ぎっくり腰」。詳しくは近日公開。

妙見法活法整体のDVDがいよいよ発売間近!

副代表の栗原です。

妙見法活法整体をご存じでしょうか?
空前の活法ブーム到来だと思います。

活法の同志である西海晃斗先生が、カイロベーシックさんを通じてDVDを発売することになっています。活法の整体術が西海先生のお力でさらに広がっていくことは間違いありません。



西海先生の妙見法活法と、私たちの碓井流活法との関係が気になるところかと思います。西海先生は私たちの師匠である碓井誠に3年ほど師事した経歴があります。ですから碓井流の下では、私と兄弟のような存在です(残念ながらお会いしたことがありません)。当会代表の橋本と専属講師の秋澤からみると弟弟子にあたります。

活法のテクニックに興味のある方は、ぜひこのDVDの内容に注目してください。発売は間近だと思います。皆がおっしゃるようにDVDで技術の真を体得するのは難しいとしても、活法がどんな技を使うのかはお分かり頂けるはずです。私も発売されたらすぐに購入しようと思ってます。楽しみです♪

皆さんもチェックしてみてください!

活法研究会は設立当初から一般の方から「セミナーに参加できませんか?」と問い合わせを頂いてきました。お断りした回数は数えきれません。それでも、この4年半、対象を鍼灸師に限定して運営してきました。

「鍼灸師限定」という枠を外すかどうかは、たびたび議論されてきました。でも方針は変わりませんでした。これからも変わりません。鍼灸師対象は「鍼灸師に活法を使ってほしい」という私たちの強いメッセージだからです。

そのいっぽうで、鍼灸師以外の方からの熱い要望を突っぱねていくのもストレスです。このジレンマを解決するために発案され準備を進めているのが「活法整体学校」です。

株式会社KAPPOLABOでは、活法研究会とは別に「活法整体学校」を設けることにしました。代表は活法研究会同様に橋本です。鍼灸師でない方も、活法研究会に準じたカリキュラムを受けることが可能となります。

西海先生の妙見法活法整体と共に活法研究会も引き続きよろしくお願い致します。活法をブームで終わらせないために、活法の奥深い世界を時間をコツコツと時間をかけて追究していきたいと思います。

活法の時代

副代表の栗原です。

夏終盤、でもセミナーのシーズンはこれからです。
講師一同、気合いを入れ直しております。

では、本題に入りましょう!


■姿勢と死勢

活法の勢いは止まりません。
時代が活法を求めているのだと思い込んでいます。

古くからある活法ですが、古めかしいどころか理論は最新です。機嫌がよくなると、「ようやく時代が活法に追いついてきた」と冗談で発してしまうのですが、本気です(笑)

私は活法にはまっている理由は効果だけではありません。理論に惹かれています。実用的で合理的な考え方が現場でとても役立つのです。その一例に姿勢があります。

碓井流では、「姿勢」は「死勢」であると考えます。

「姿勢を正しなさい」と学校で叱られ、胸を張るようにして背筋をピンと立てる。その姿がよい姿勢であるように言われていますが、私たちは「死勢」と呼んでいます。なぜなら、身体を緊張させて真っ直ぐにする行為は動きを止める行為だからです。動けない状態は「死勢」です。

キレイに立っているように見えても、いつでも自由に動ける状態でなければ死勢です。よく見る姿勢論は、「直立不動で真っ直ぐに見えるのが健康」という考えが基本で主流かと思います。私自身もいくつかのセミナーで練習した姿勢チェックはそうした内容でした。ところが活法は違うののです。直立不動な時に真っ直ぐかどうかを健康の基準としません。


■矯正

誤解のないように補足しますと、「真っ直ぐ」がダメなのではありません。動ける結果としての真っ直ぐでなければ意味がないのです。真っ直ぐで動けないより、曲がっていても動ける方がよいと考えます。身体には癖があります。その癖には、生まれつきものと生活環境によるものがあります。生まれつきのものに関して、活法は否定しません。

例外もありますが、原則として矯正はしません。矯正は術者(本人以外)の視点で正しいとする基準を設けます。いっぽう、我々の活法では、「正しいかどうかは(患者)本人が決める」のが鉄則です。動きやすいかどうかのテストを行って正しい状態を見つけます。

他者が決めた「正」と本人が決めた「正」が一致していれば矯正は健康に導きます。だから矯正が一概に間違っているとは言えません。


■調整

私たちは、整体術に対して「調整」という言葉を使います。調整の正解は相手が知っています。相手に問えば明確な応えが返ってきます。基本的には「動きやすさ」と問います。たとえば、導引というカテゴリの技では、動きやすい方向に動かすことで痛みや違和感を取り、動かしにくい方向に動かすことで力を回復させます。

「痛みが軽減すると同時に動きがよくなる」

という変化を期待できるのです。この特性を活かす分野としてスポーツが挙げられます。活法研究会本部では、スポーツ分野への本格的な応用に手が届いておりませんが、幾人かの会員は具体的に動き始めています。その一例に、モーグルがあります。スキーでコブを滑ってジャンプ台でクルクル回る、あの競技です。

特にモーグルという競技は、「動いてバランスをとる」という意味を伝えやすい競技です。一瞬でも動きを止めたら転倒ですから。動いているから安定する、という活法の思想をそのまま表しています。滑走中のシルエットが美しく見えるのは動きのよい選手です。

これを「活勢がよい」と呼ぶことにします。

モーグルのコークスクリュー練習風景

ジュニアのモーグル選手の練習の様子。調整に参加した会員さんが撮影したものです。モーグルに限らず、スポーツのパフォーマンス向上に興味のある方は活法研究会にご連絡ください。人材を紹介できるかもしれません。


■視覚障害者も

話はガラリと変わりますが、視覚障害のある鍼灸師にも活法は広がっています。実際に視覚に障害を持つ鍼灸師が活法研究会で学んでいます。程度によって、できる範囲が変わってきますが、現場で使用して評価を上げている鍼灸師もいらっしゃいます。

その方が、先日盲学校からの要請に応じて活法の体験会を行いました。手応えを感じるいっぽう、ハンディキャップを考慮した指導法も必要になるとの感想でした。ハードルはあるにせよ、幅広い分野から活法が注目を浴びていることは間違いありません。

盲学校での活法

活法には可能性があります。
その可能性に社会が気がついたばかりです。

殺と活

副代表の栗原です。

いよいよやって来た、活法(かっぽう)の時代。

荒神の切り抜き

今の時代、活法をすんなり「カッポウ」と読める人は少ないのではないでしょうか。活法研究会は、「活法」を誰もが「カッポウ」と正しく読める時代が再びやってくることを望んでいます。嬉しいことに、宮部みゆき先生朝日新聞の朝刊で連載している「荒神(こうじん)」に、当会が実践する碓井流活法をモデルとする術が132話(7月26日)から登場しました。


■あこがれの存在

私は、活法に対して特別な想いで挑んでいます。

私の実家は、剣道道場でした。でも、残念なことに、その時代を私は知りません。物心がついたときには、師範であった祖父は引退をしていたからです。

私の父は剣の道には入らず、なぜか陸上へ。祖父にも父にも剣道を習うことなく、中学で剣道部に。

私があこがれていたのは父ではなく祖父でした。こんなことを亡き父が知ったら、悔しがるでしょうね。長距離を専門としていた父、そして長距離が極端に苦手な私。父に憧れようと思ってもすぐに息が切れてしまいました。


■剣と鍼

祖父は、私が10歳の時に亡くなりました。ですから証拠は出せませんが、ずいぶんと強かったようです。私がつくりあげた強い祖父が、いつも私の中にいます。これは自慢ではなく妄想です(笑)

つくられた祖父に憧れ、勝手に追いかけている私がいます。剣道を始めて間もなく、私は病気になり辞めざるを得なくなってしまいました。中途半端な終わり方でした。完全燃焼できずに終わった当時の悔しさが、今でも心の中にしこりとして残っています。

結局、私の剣道はたったの2年半。祖父に憧れておきながら何も残せず終わったのです。こうして書く機会をつくらなければ、私の過去に剣道はありません。私の鍼灸院は「養気院」と言いますが、祖父の剣道道場であった「養気館」を継いだものです。いつも祖父に応援してもらっている気持ちになれます。

私にとって、鍼は剣の代わりなのかもしれません。違うと言われればそれまでですが、私には重なって見えます。碓井流活法を初めて見た瞬間の衝撃は今でもよく覚えています。その衝撃で私の中に眠っていた剣道に対する想いが目覚めてしまいまいました。その時の感覚は理屈ではありません。

鍼灸師は医療者ですが、活法の使い手であれば武芸者で在ることもできます。「鍼を刺す人、灸をすえる人」という感覚でこの仕事をしているわけではありません。「揉む人」でもありません。


■殺と活

「殺」の裏にある「活」。

裏に殺があることの意味。
表裏の二文字では表しきれないものがあります。

「殺」は現代では必要のないものです。
「必要な時代があったのか?」と言われたら、答える言葉が見つかりません。どの時代でも殺の意味は変わらないはずです。

平和な世に生まれた私は、目の前で「殺」を見る機会が少ないだけです。対象を人間から外せば、私の生命は、無数の生命の犠牲の上に成り立っています。何かを殺めなければ生きていけません。

殺を活は、死と生を表現したものではありません。
「殺」の反対にある「活」とは、「殺」を認めた上での「生」です。

表現上、誤解を受けるといけないので、補足します。「人を殺してもよい」という意味とは全く違います。「自分だけで生きていけない」という意味です。生きているということは、陰を背負って生きていくということです。その陰を大事にする心、が必要です。

碓井流活法の教えでは、術者は「治せる」という言葉は使いません。そもそも「人の身体を人が治す」ことなど出来ないと考えているからです。治しているのは、患者自身です。それを補助しているだけです。碓井流活法が到達しようとしているは「最高の補助」です。「治せる技術」は存在しないからです。


■おかげさま

生命を完全にコントロールすることはできません。
だから、「殺と生」ではなく、「殺と活」です。

患者さんが元気になったら、自分の腕を自慢してはいけないのです。
背負っている陰に感謝するのです。

お陰様で」と。

患者さんに「お陰様で」と言われても、自分自身が受け止めてはいけないのです。お陰に伝えるべき言葉だからです。

活法はテクニックの集合体ではありません。
テクニックを寄せ集めたものは活法とは呼べません。

偉そうに言っている私こそ、テクニックばかりに目を向ける癖を直さなければなりません。陰に感謝する気持ちもまだまだ足りません。もちろん、私自身が陰で在らねばなりません。

今さらながら、セミナーポリシーを。

副代表の栗原です。

前回の記事と言っていることが被ってしまうのですが、言い足りない気分なので新しい記事を付け加えます。伝えたいことは繰り返しますよ。繰り返しの大事。

冷静に周りと見比べてみると、私たちのやっているセミナーは様子がだいぶ違っているようです。他と対比することが目的ではありませが、あなたの想像とちょっと違うセミナーかもしれませんので説明しようと思います。

活研_セミナーの風景

1.セミナーの主役は誰?

活法研究会は、受講者が主役だと思っています。セミナーの目的は、私たちの技術をひけらかすためではありません。もちろん、ある程度は「おぬし、できるな!」と思って頂かなければ成り立ちませんが、講師より受講者が上手になることは大歓迎です。

実際、勘やセンスがよく「上手い!」と驚く場面は少なくありません。そんな時は、張り合うわけでもなく、影でコソコソと試行錯誤しているのです。美味しいところは、どんどん盗んでいます。

私たちがエライ(自分で言ってしまいますが)のは盗みっぱなしにしないところです。次のセミナーで気づきは受講者に還元しています。復習として再受講されると気がつくはずです。「あれ、前とちょっと違う」と。技術も日々進化していますが、教え方は突然変わったりしています。

極論でもなんでもなく、講師より受講者が上手であるのが理想です。自分が上手であるかどうかよりも、教えた相手が上手であることの方が大事です。それがコーチの役目であり立場ですから。

とはいえ、当会の講師は誰もが現役の施術家です。受講者をライバルだと思って、技術を日々研磨しています。シャキーン!負けませんよ〜。


2.技術はシンプルに

技術に理屈を並べればキリがありません。難しく説明する方が簡単です。短期のセミナーでは、その最中に考えたり悩む時間は無駄でしかありません。「なぜだろう…?」と考える意義は否定しませんが、1〜2日間のセミナーで一つ一つ考えていたらそれだけで時間が終わってしまいます。

「理由や理論はできるようになってから」というポリシーがあります。「理論の理解が大事」と承知しつつ、あえて前置きは少なめにしてあります。ある程度できるようになってから、ゆっくりと理解を深めていく方が効率的です。

誤解のないように付け足しますと、活法の面白さや魅力は理論にもあります。ただ、それがわかるのは、できるようになった後です。技を使いこなせる人が、理論を使いこなせます。私たちは、活法が机上の空論にされるのがたまらなく嫌なのです。「それ知ってる」と「それできる」では大違いですから。


3.見る場ではなく練習の場とする

それは、年齢を覚えていないほど幼かった私の記憶です。「プロ野球の選手が練習している」と知って衝撃を受けました。それまでは、「あんなに上手なんだかから、練習しなくてもいいのに」と思ったのです。

この時、「たくさん練習した人がプロになった」という順序に気がついたのです。子供の頃の私を笑わないでください。大人になっても、こうした錯覚はあると思います。たとえば「名人だからできる」と思いがちです。名人には、例外なく名人でなかった時期があります。できるようになった人を「名人」と呼んでいるのです。

つまり、「○○先生だからできる」という思考が働いている限り、練習の場にいても「見る場」になってしまうのです。名人の技も紐を解いていけば単純だったりします。偉そうに聞こえるかもしれませんが、仲間と名人の技を研究し試行錯誤しているから言えることです。

1〜2日のセミナーで名人になろうと思ったら無謀かもしれません。どんなに上手に教えることができても「身になる」のは現場での成功体験があってからです。思った通りの結果が出ないという経験も、ステップアップには必要です。センスの善し悪しに関わらず1〜2日のセミナーで得られるものには限界があります。

気づきの機会は復習の時にやってきます。ですから、私たちのセミナーは復習までをひとくくりとしています。復習は強制できるものではありませんが、できるだけ参加して頂きたいと思っています。料金を十分の一程度に下げているのはそのためです。復習ほど大事なものはありません。


4.セミナーの料金に関して

当会のセミナー料金は、技術の価値にあらゆるコスト(会場代や人件費など)を加味して算出したものです。安いのか高いのか、参加してみなけば判断できないと思います。一つお約束できるのは、私たちは、安いと思っていただける努力と工夫をしています。

「技術は職場の先輩がタダで教えてくれるもの」と考えている人にはどんなセミナーも高いでしょう。こんな話もありました。しばらく前ですが、私個人宛に「無料で教えてほしい」と依頼があったのです。お断りをしたらお叱りを受けてしまいました。「技術を教えることにお金を取るのはおかしい」という言い分でしたが、受け入れることはしませんでした。

私個人としても、技術を習得するためにお金を使ってきましたし、仲間との試行錯誤があって今があります。もちろん、日々の臨床で患者さんから直接学んでいます。こうしたプロセスに敬意を払って頂ける方でなければ、碓井流活法の奥義を共有するのは難しいです。

体験セミナーに関してはタダ働きも覚悟の上です。いいえ、本当のことを言えば満席にならなければ経費が売り上げを乗り越えます。体験セミナーは試食やクルマの試乗と同じで、決める前に活法を味わって頂くための場です。


5.セミナーで得られる本当の宝

キレイゴトではなく、セミナーで得られるのは仲間です。そうであってほしいと思っています。体験セミナーを除いて、当会のセミナーは2日連続です。体を相手に貸しながら2日間も過ごせば仲間になってしまいます。活法を通じて出会った仲間は、鍼灸での流派にとらわれることなく自由な交流ができます。

夜間の食事会(自由参加)では、悩み相談が行われたり、セミナーとは関係のない趣味の話が出たりと、エキサイティングな時間となっています。こうした交流は「聞くだけ・見るだけセミナー」では起こり得ないことだと思います。仲間に入れるだろうかと心配する必要はありません。一人で参加されている人ばかりです。

こうした仲間作りに貢献できるのも、私たちの喜びの一つなのです。



最後に、

学生でありながら、入門〜基礎編のすべてを受講された松川高志さんにインタビューできました。学生のうちから活法なんて羨ましいです。学生の時に私も習いたかったと何度思ったことでしょう。

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活法研究会事務局

活法研究会事務局です。鍼灸師のために古武術医方「活法」のセミナーを行っています。このブログでは活法の魅力に迫ります。

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