活レポ(活法研究会)

古武術整体「活法かっぽう」の症例報告とセミナー情報

セミナー

完成に7年を費やした整体カリキュラム

活法研究会、設立は2009年。
 
整体セミナーの応用☆下半身編で、活法整体カリキュラムが完結。
活法研究会の事業はセミナーではありますが、それは同時に口伝の技術をカリキュラム化することでした。


活法研究会のカリキュラム


どうしたら、この技術の価値が伝わるのか、どうしたら上手に使えるようになるのか、試行錯誤の連続でした。大事に大事に育てたかったので、規模よりも密度を重視したセミナーを行ってきました。じっくりコトコト煮込みながらの作業。全カリキュラムを完成させるまで7年を費やしたことになります。


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たくさんの鍼灸師がここで学んできました。開催したセミナーは数えきれませんが、その数では決して計れない価値が生まれました。

私たちの財産は、受講してくださった皆様のお一人お一人が生んだドラマだと思っています。そのドラマに立ち会えたことが嬉しくてたまりません。やってきてよかったと心の底から思います。

カリキュラムは、会の活動を支える受講者や会員さんの存在がなければ、完成することはありませんでした。特別な感情がこみ上げてきます。


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今月から対象が柔道整復師に広がり、さらに多くの価値と予測不可能なドラマが生まれることは間違いないでしょう。活法研究の最大コミュニティとして、さらに充実させていきたいと思います。これからです。

(副代表 栗原誠)

努力は無駄なのか

■才能と環境で決まる世界

副代表の栗原です。

活法研究会で講師を始めてから5年が経ちました。指導者の端くれとして、素通りできないテーマがあります。

それは「努力は報われるのか」というものです。

昨年に溯ります。為末大さんがツイッターで「やればできると言うがそれは成功者の言い分であり、例えばアスリートとして成功するためにはアスリート向きの体で生まれたかどうかが99%重要なことだ」と書いて波紋を呼んだことがありました。

いわゆる「炎上」した内容ですので、自分の立場を宣言すると危なっかしいことになりそうですが、思い切って書いておこうと思います。

まず、この言葉は陸上のトップアスリートと勝負をしていた為末さんの言葉であることに大きな意味があると思います。為末さんが世界と戦いながら感じた「実際」であるから、これは素直に受け止めておくべきでしょう。その上で、「努力する意味」について考えてみたいと思います。

報われない努力が好きな人はいません。「努力に意味がある」と言われても、いつまでも結果が出なければ慰めの言葉に聞こえてしまいます。

「アスリートとして…」という条件が付くと、為末さんのおっしゃるように、「才能と、環境がまず重要で、それが努力よりも先にくる。」は正しいと思います。金メダルは1つしかありませんから、頑張った全員が金メダルを取れるはずはありません。

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(写真:技術顧問=碓井誠)


■アスリートとビジネス(仕事)の違い

為末さんの主張は「為末大さんがハードルを選んだ理由」を読んだ方がわかりやすいと思います。「走ることと空中動作の『合わせ技』で勝負できる競技を探した。」とあります。さらに、「人生において『素の肉体勝負』をする機会はまずない。」という発言をされています。

こうした発言は、仕事にそのまま当てはめることできます。仮に暗算がいくら速くても、その能力だけで勝負できる仕事はありません。何か別のスキルと組み合わせなければ、暗算力は社会に活かせません。

私たちの職業(鍼灸師)で考えてみても、同じです。指先がいくら器用でもそれだけで患者さんを救えません。器用さは武器になっても勝負で大切なのは総合力です。

そもそも、ビジネス(仕事)には金メダルに相当するものがありません。売上げが多い方が偉いという考えもありますが、それは一つの価値観でしかありません。仕事には様々な価値観が入り込む余地があります。

ですから、誰の技術が世界一であるかはあまり重要ではなく、目の前にいる患者さんのために準備段階からベストを尽す方が重要だと思います。医療とは常によい結果が得られるわけではありません。治らなければ、全てが無駄になるかといえばそうではありません。結果が出なくても「治療に取り組む姿勢」が評価される場合だってあります。

とはいえ、そこに甘えてよいはずはなく、よい結果を出すことを常に考えるべきです。治療には、スポーツのように厳格なルールがありません。危険な行為やモラルに反する行為がNGなだけで、実は自由なことが多いのです。特に自由診療は、アイデアで勝負する世界です。「保険が効かない診療」ではなく、「自由なアイデアで勝負ができる診療」です。

つまり、為末さんが現役時代にやっていた、まさに「合わせ技」の勝負なのです。合わせ技が自由自在なジャンルにおいて、生まれながらの才能というものは意味をなさなくなります。なぜなら、自分が得意なものを合わせて自分の勝負球を作ればよいからです。頭脳も肉体も、自分の特性を知った上で、それを活かす組み合わせを考えることが重要です。

合わせ技が自由ならば、努力は報われます。ただ、私たちは「努力」という言葉は使わず「楽しむ」ことだけを考えています。だから、私たちが行う勉強会は、技術を楽しむことに主眼が置かれています。

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(写真:デモンストレーション風景)


■活法は総合力

活法も、まず自分の特性を知ることが重要です。そして、自分自身の肉体を活かす方法を考えることから始まります。体が大きい方が有利、力がある方が有利、という技も中にはありますが、逆に体が小さい方が有利、力を使ったらうまくいかない技もたくさんあります。

男性だから有利、女性だから有利、ということもありません。ルールが厳格なスポーツと違い、活法において、活法向きの体なんてものは存在しません。活法を始めるとわかりますが「自分の体の使い方を知る」ということに多くの時間を割くことになります。

この部分に関しては座学では無理です。実際に動いてみなければわかりません。やっていくと、自分の体を自在に操れることが、相手(患者さん)の体を操る第一歩であることに気がつきます。

鍼や灸だけを行う鍼灸師に対して、活法に取り組む鍼灸師は「己を知る」のがとても早いです。鍼灸でも体の使い方を学ぶことができるかもしれませんが、小手先でごまかせてしまうため、どうしても手先の器用さで比較されがちです。

手先が器用ですと一見上手に見えますが、重要なのは体全体の使い方です。剣術家が小手先で刀を振り回していないように、鍼も本来は小手先で使うものではありません。軽い道具ではありますが、体全体で使うのが本当の使い方です。

鍼灸師が整体を学ぶ意義は、テクニックを増やすだけではありません。鍼灸の使い方を見直すきっかけを与えてくれます。同じツボを使っているのに、鍼灸師によって効果が違う理由も見えてきます。

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(写真:参加者みんなで記念撮影)


■勉強会のご案内

活法研究会では、2つの方向から鍼灸師のレベルアップをサポートしています。整体術(活法)と古武術鍼法です。

古武術鍼法は、整体術を使い込んでいる人ほど早く習得できます。普段から体の使い方を意識しているからです。

「活法と鍼、どっちを先に受けた方がよいですか?」と訊かれることが多いので前もって
説明しますと、整体を先に受講する方が理想的です。鍼をする時に必要な体の使い方が上手になっているからです。

ただ、セミナーの日程は限られているので、スケジュールで都合がよい方を優先しても大丈夫です。古武術の経験も必要ありません。仮に、ツボの名前を忘れてしまっていても大丈夫です。私たちのセミナーは感性に訴えかけるものです。みなさん、同じ位置からスタートします。

鍼灸師のための古武術医方(整体&鍼灸)
初めての方におすすめのセミナー 今年は残り2回!
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整体入門 肩こり編 12/14(日)〜15(月)
古武術鍼法<脊柱編> 11/30(日)〜12/1(月)
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会員規約の改定

会員規約の改定ブログ用

副代表の栗原です。

6月1日から会員規約を改定しましたのでお知らせします。

変更のポイントは5つありますが、シンプルになってわかりやすくなりました。

復習での参加費用が5,000円アップになりましたが、会員は5,000円割引のため実質的には変更なしです(会員にならずに復習に参加すると、これまでより5,000円高くなります)。

1 会員の種別 松竹梅を廃止して一本化

松会員、竹会員、梅会員という3つの会員枠を廃止します。

実質、松会員は機能しておらず、竹と梅の違いもハッキリ出せておりません。運営管理の簡素化の意味も含めて、会員を一律にします。入会条件は、活法研究会のセミナーに参加したことがある方です。1.5万円未満のセミナーは除く。

2 活研交流会 誰でも→限定

活法研究会のセミナーに参加したことがある方を対象に、このグループにお誘いしましたが、1.5万円未満のセミナー(体験セミナー、フェスタなど)に参加しただけの方は、このグループから外れて頂くことにしました。こちらから招待しておきなら、こちらから外すのはたいへん失礼な行為ですが、ご理解のほど、お願いいたします。
グループから外す作業は事務局の方で行います。

3 入会金 5,000円→無料

これまでは、入会に5,000円を頂いておりました。新規約では0円になります。その代わり、Facebookアカウントを作成しないと会員にはなれません。入会条件は、セミナー参加かつFacebookアカウント取得となります。

4 会員特典 情報交換と割引

最新の情報を得られることと、情報交換を活発にできることです。そして、セミナー料金が5,000円割引となります。
※復習での参加費は5,000円の値上げをします。新規約では復習での参加も割引対象(-5,000円)になります。ここにいる方は、これまで通りの料金です。

5 紹介制度 現金→割引券

これまで新しい方を入門セミナー(腰痛編、肩こり編、骨盤編)にお誘いして頂いた場合は、謝礼を現金でお支払いするか、次回のセミナーお申込みが決まっている場合には、同額を割り引きしておりました。
新制度では、お誘いした方がセミナー(特別セミナーを除く)に申し込まれた場合は、お一人に対して「5,000円の割引券(有効期限1年間)」を発行します。紹介での新規受講者の方には2回目の受講で使える割引券を発行します。


■Facebook活用とアカウント

「Facebookアカウントがなければ会員になれない」ということになります。Facebookを利用するのは交流に最適な環境だと判断したからです。

会員制度を設定した背景には、技術交流と情報交換によって互いが高め合う場として利用して頂きたいという想いがあります。

Facebookに匹敵する環境を自力で構築するためには、大きな労力とコストが必要です。残念ながら、会員のみログインできる活法研究会内の掲示板は使い勝手が悪く長く放置してしまいまいました。5月末日をもって利用停止にします。

無料で使えるFacebookを利用すれば、管理コストはほぼ0円です。会員さんに金銭的な負担をお願いする理由もなくなります。

「Facebookは怖くてアカウントを取りたくない」という方もいらっしゃるでしょう。活研交流会だけでFacebookアカウントを利用する場合のプライバシー設定の仕方をご説明します。それでもFacebookはわからない、という方は、非会員(割引なし)で参加して頂くことになります。多少の反発は覚悟ですが、交流ありきの会という前提で考えているので仕方ないと決断しました。

<参考情報>
フェイスブックアカウント作成
Facebookの最も安全な使い方

柔整師・整体師のための古武術整体(活法整体) 募集!

副代表の栗原です。

セミナーカリキュラムを鍼灸師以外の方に解禁する日が近づいてきました。

来年には、姉妹団体「活法整体学校」が始動しますが、来年を待たずに、活法研究会主催で、「ぎっくり腰」をテーマとする技術セミナーを柔道整復師整体師を対象に行うことになりました。

すぐに活法の実践練習に入る都合から、実務経験が1年以上ある方に限定してお申し込みを受け付けます。初歩的な解剖学などに自信のない方はご遠慮下さい。柔道整復師であれば学生でも大丈夫です。

※鍼灸師の方は、活法研究会のセミナーをオススメします。

活法整体学校の代表は、当会の代表橋本聖樹が兼任します。
私は裏方に徹します。

活法整体学校ブログ』も立ち上げましたが、しばらくは活法研究会から情報を発信していきます。

↓詳しいセミナー案内は画像をクリックしてください。

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今さらながら、セミナーポリシーを。

副代表の栗原です。

前回の記事と言っていることが被ってしまうのですが、言い足りない気分なので新しい記事を付け加えます。伝えたいことは繰り返しますよ。繰り返しの大事。

冷静に周りと見比べてみると、私たちのやっているセミナーは様子がだいぶ違っているようです。他と対比することが目的ではありませが、あなたの想像とちょっと違うセミナーかもしれませんので説明しようと思います。

活研_セミナーの風景

1.セミナーの主役は誰?

活法研究会は、受講者が主役だと思っています。セミナーの目的は、私たちの技術をひけらかすためではありません。もちろん、ある程度は「おぬし、できるな!」と思って頂かなければ成り立ちませんが、講師より受講者が上手になることは大歓迎です。

実際、勘やセンスがよく「上手い!」と驚く場面は少なくありません。そんな時は、張り合うわけでもなく、影でコソコソと試行錯誤しているのです。美味しいところは、どんどん盗んでいます。

私たちがエライ(自分で言ってしまいますが)のは盗みっぱなしにしないところです。次のセミナーで気づきは受講者に還元しています。復習として再受講されると気がつくはずです。「あれ、前とちょっと違う」と。技術も日々進化していますが、教え方は突然変わったりしています。

極論でもなんでもなく、講師より受講者が上手であるのが理想です。自分が上手であるかどうかよりも、教えた相手が上手であることの方が大事です。それがコーチの役目であり立場ですから。

とはいえ、当会の講師は誰もが現役の施術家です。受講者をライバルだと思って、技術を日々研磨しています。シャキーン!負けませんよ〜。


2.技術はシンプルに

技術に理屈を並べればキリがありません。難しく説明する方が簡単です。短期のセミナーでは、その最中に考えたり悩む時間は無駄でしかありません。「なぜだろう…?」と考える意義は否定しませんが、1〜2日間のセミナーで一つ一つ考えていたらそれだけで時間が終わってしまいます。

「理由や理論はできるようになってから」というポリシーがあります。「理論の理解が大事」と承知しつつ、あえて前置きは少なめにしてあります。ある程度できるようになってから、ゆっくりと理解を深めていく方が効率的です。

誤解のないように付け足しますと、活法の面白さや魅力は理論にもあります。ただ、それがわかるのは、できるようになった後です。技を使いこなせる人が、理論を使いこなせます。私たちは、活法が机上の空論にされるのがたまらなく嫌なのです。「それ知ってる」と「それできる」では大違いですから。


3.見る場ではなく練習の場とする

それは、年齢を覚えていないほど幼かった私の記憶です。「プロ野球の選手が練習している」と知って衝撃を受けました。それまでは、「あんなに上手なんだかから、練習しなくてもいいのに」と思ったのです。

この時、「たくさん練習した人がプロになった」という順序に気がついたのです。子供の頃の私を笑わないでください。大人になっても、こうした錯覚はあると思います。たとえば「名人だからできる」と思いがちです。名人には、例外なく名人でなかった時期があります。できるようになった人を「名人」と呼んでいるのです。

つまり、「○○先生だからできる」という思考が働いている限り、練習の場にいても「見る場」になってしまうのです。名人の技も紐を解いていけば単純だったりします。偉そうに聞こえるかもしれませんが、仲間と名人の技を研究し試行錯誤しているから言えることです。

1〜2日のセミナーで名人になろうと思ったら無謀かもしれません。どんなに上手に教えることができても「身になる」のは現場での成功体験があってからです。思った通りの結果が出ないという経験も、ステップアップには必要です。センスの善し悪しに関わらず1〜2日のセミナーで得られるものには限界があります。

気づきの機会は復習の時にやってきます。ですから、私たちのセミナーは復習までをひとくくりとしています。復習は強制できるものではありませんが、できるだけ参加して頂きたいと思っています。料金を十分の一程度に下げているのはそのためです。復習ほど大事なものはありません。


4.セミナーの料金に関して

当会のセミナー料金は、技術の価値にあらゆるコスト(会場代や人件費など)を加味して算出したものです。安いのか高いのか、参加してみなけば判断できないと思います。一つお約束できるのは、私たちは、安いと思っていただける努力と工夫をしています。

「技術は職場の先輩がタダで教えてくれるもの」と考えている人にはどんなセミナーも高いでしょう。こんな話もありました。しばらく前ですが、私個人宛に「無料で教えてほしい」と依頼があったのです。お断りをしたらお叱りを受けてしまいました。「技術を教えることにお金を取るのはおかしい」という言い分でしたが、受け入れることはしませんでした。

私個人としても、技術を習得するためにお金を使ってきましたし、仲間との試行錯誤があって今があります。もちろん、日々の臨床で患者さんから直接学んでいます。こうしたプロセスに敬意を払って頂ける方でなければ、碓井流活法の奥義を共有するのは難しいです。

体験セミナーに関してはタダ働きも覚悟の上です。いいえ、本当のことを言えば満席にならなければ経費が売り上げを乗り越えます。体験セミナーは試食やクルマの試乗と同じで、決める前に活法を味わって頂くための場です。


5.セミナーで得られる本当の宝

キレイゴトではなく、セミナーで得られるのは仲間です。そうであってほしいと思っています。体験セミナーを除いて、当会のセミナーは2日連続です。体を相手に貸しながら2日間も過ごせば仲間になってしまいます。活法を通じて出会った仲間は、鍼灸での流派にとらわれることなく自由な交流ができます。

夜間の食事会(自由参加)では、悩み相談が行われたり、セミナーとは関係のない趣味の話が出たりと、エキサイティングな時間となっています。こうした交流は「聞くだけ・見るだけセミナー」では起こり得ないことだと思います。仲間に入れるだろうかと心配する必要はありません。一人で参加されている人ばかりです。

こうした仲間作りに貢献できるのも、私たちの喜びの一つなのです。



最後に、

学生でありながら、入門〜基礎編のすべてを受講された松川高志さんにインタビューできました。学生のうちから活法なんて羨ましいです。学生の時に私も習いたかったと何度思ったことでしょう。

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