活レポ(活法研究会)

古武術整体「活法かっぽう」の症例報告とセミナー情報

活法

呼吸の話(2) 経絡と呼吸(前編)

副代表の栗原です。

前回の「膨張と収縮」のつづきです。

呼吸と経絡には深い関係があります。ただし、その前に経絡のことを整理しておく必要があります。多くの鍼灸師が経絡を誤解し、誤解されたまま、経絡が批評の対象となっている現実があります。

なぜ経絡は気の流れるルートなのか

経絡を本来の意味で理解するためには、呼吸がキーワードになると考えています。「東洋医学では経絡という気の流れるルートがあると言われています」という説明から抜け出す方法を私は真剣に考えています。経絡は見えないエネルギーを想定して語るものではなく、現実に見える生命活動と重ねて語ることが大切です。

いったん、経絡を白紙に戻すことで鍼灸学は生まれ変わります。実際、経絡にとっくに別れを告げている鍼灸師も多くいます。皮肉なことにそうした鍼灸師の台頭が目立ちます。果たして、経絡には意味がないのでしょうか。私はそうは思いません。経絡は実用的なものです。問題は使い方です。


■踏み絵を踏んでみる

活法では経絡(けいらく)を使いません。鍼灸師である私は、そのことに衝撃を受けました。私にとって経絡は、ツボ選びの拠り所だったからです。鍼灸師から経絡を奪うことは、船乗りからコンパスを奪うことと同じ意味だと思っていました。

碓井流活法

経絡のない世界に寄り道してみると、それまで見えなかったものが見えるようになりました。寄り道のつもりで入り込んだ道には宝がいっぱいありました。

経絡から離れてみたことで、経絡のことがもっとわかるようになりました。経絡は、絶対的な指標にはなりません。経絡は、人体を診る上でひとつの切り口でしかありません。伝統を重んじる鍼灸師にとって、これは、キリシタンが踏み絵を踏むような行為です。こうした発言をした時点で出入り禁止になるところはたくさんあります。


■信仰と学問

私には、「医学は信じるものではなく学問」という信念があります。「経絡というものがあるらしい」の上に積み上げられた鍼灸には、信仰との境界線がありません。鍼灸を非科学的だと突く人の気持ちも理解できます。スピリチュアルな世界だと思われてしまうことも仕方ないと思います。そうであってもいいという人、そうあるべきだという人もいますが、私はそうではありません。

経絡は信仰の対象ではなくツールである

鍼灸は誰にでもわかる世界です。誰もがその恩恵を享受できるはずです。そのためには、経絡を「信仰」から「学問」に引き戻さなければなりません。そのために必要なのは、「経絡はあるか、ないか」という議論をやめることです。経絡は、鍼を運用するために創造された思考ルートであり運用ルートでしかないと私は考えています。

「ルート」という言葉は、「パターン」や「ツール」という言葉に置き換えてもよいと思います。経絡は、数学で言うところの数式と同じです。経絡という数式に当てはまる現象が多く見られるというだけです。ただ、人体の複雑性の前では、例外的な現象もたくさんあり、通用する時とそうでない時があります。


■柳谷素霊の亡霊

目に見えず、触れることもできない経絡。「見える、感じる」という人と真っ向から議論するつもりはありません。「誰もが見える、誰もが感じる」ものでないという意味ですから。

昭和鍼灸の歳月

経絡を否定したいわけではありません。そろそろ経絡信仰に終わりを告げてもよい時代かと思っているのです。柳谷素霊先生の亡霊に鍼灸業界は取り憑かれた状態です。鍼灸の昭和史を紐解けば、いわゆる経絡治療のみが経絡を運用できるわけでもなく、経絡を運用することがいわゆる経絡治療でないことは明白です。

これより先の話は、業界誌の『温故知新』の連載で詳しく書かせて頂いたので、興味のある方はバックナンバーをご覧ください。経絡信仰から脱却するため「経穴デザイン」という思考を提唱しています。今後の展開も含めて温かく見守って頂けたら幸いです。

つづく…経絡と呼吸(中編) でも、ほとんど経絡治療の歴史

活法研究会(鍼灸師のための古武術医方)
http://kappolabo.jp/

活法1日体験会(東京)
上半身編 2015年2月22日(日)
下半身編 2015年3月1日(日)

痛み、姿勢、動き、脳の関係を活用する方法

副代表の栗原です。

今回は、痛み、姿勢、動き、脳の関係について整理します。活法が、なぜ瞬時に痛みを取ることができるのか、その理由を明らかにします。

痛みの正体

この動画を観てからこの記事の読んでも、記事を読んでから動画を観ても、活法への理解がいっそう深まります。活法は、最先端の鎮痛機序を利用しているのです。


動画/ダッテルン、フェストこども青少年病院 ドイツこども痛みセンター

本来は必要でない痛みが体にあっても、それが本当に必要な痛みなのかそうでないのか、脳が混乱して区別できなくなってしまうことがあります。調べても原因がわからず慢性的に居付いている痛みは、脳の勘違いによって引き起こされたものです。
あなたの脳は勘違いをする
痛みは体の異常を知らせるSOSとしての役割があります。しかし、時にSOSが必要ないのに「痛み」を脳が作り出してしまっているケースが多々あります。

実は、必要のない痛みに苦しめられていることが多いのです。こうした痛みから解放されるには、脳の記憶を書き換える必要があります。脳の記憶を書き換えるために、活法では「動き」に注目します。脳は動きを記憶しているからです。

姿勢は動きの一部

想像してみてください。嬉しいことがあった時のことを。逆に嫌なことを思い出してみてください。思い出すエピソードによって表情も一緒に変わっているはずです。変化するのは表情だけではありません。体のあちこちで感情による変化が表れています。気分次第で姿勢も変わりますよね。

姿勢は「動き」を切り抜いたものですから、姿勢も動きの一部です。つまり、姿勢や動き方を見ることは、脳の記憶を探ることでもあるのです。記憶はインパクトが強かったものや反復されたものの方が深く刻まれます。痛みも同じです。なかなか消えない慢性的な痛みは、深く刻まれた記憶なのです。その記憶を消去したいのであれば、そこに上書きしなければなりません。その時も、インパクトや反復が必要です。

脳を騙すトリック

こうした考え方で治療を行う時は、「よい状態をしっかり印象づける」ことも必要です。一旦、痛みがあることを印象づけてからその痛みを消す、なんていうトリック的な手法もあります。脳を騙すテクニックです。これをズルイと思う人もいるかもしれません。しかし、この「騙し」はとても重要なのです。この部分を理解できるかどうかで、活法の本質にたどり着けるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

マジックのイラスト

脳の記憶は反復でも上書きされますが、素早く上書きするために必要なのはインパクトです。そのインパクトに必要なのは落差です。ビフォーとアフターを脳が比較した時に感じる落差です。これに加えて左右差が重要です。左右を比べたときの印象の違いです。

私たちが活法を行う時、脳がすぐに気が付くように「わかりやすさ」を重視しています。わかりやすい、ということが脳に強いインパクトを与えます。脳が痛みを作り出す仕組みを知っていれば、違いのわかりやすい施術ほど良質なものとなります。

活法は「脳の働きを正常化させる」ものです。

「心理トリック≠活法」ですので間違わないでください。ビフォーアフターの差や左右差を、施術によってつくり出していなければ、まやかしになってしまいます。活法は心理学を利用しているわけですが、活法が心理学を後から取り入れたのではなく、心理学的要素が最初から盛り込まれているのです。活法が、武術の裏側として誕生したというルーツを知ると腑に落ちると思います。

まとめ

活法は「動きを変化させ、それを印象づける」ものです。その裏側には、脳の性質を上手に利用する心理トリックもあります。直接的には、皮膚、筋肉、骨にアプローチするのですが、その本質は、皮膚、筋肉、骨を通じて脳の記憶を上書きしているのです。もしくは、ネガティブな情報をキャンセルして、本来の動きを取り戻すように働きかけているのです。

このように、活法を語る上で無視できないのが脳なのです。解剖学や生理学で評価しても、活法の真の価値は見えません。脳科学の分野から評価した方が真の価値が見えてくるはずです。

こうした活法の知恵は整体だけでなく鍼灸にも活かすことができます。活法研究会では、活法を整体と鍼灸という2つの分野から研究しています。

活法研究会でのセミナー風景
写真/碓井流活法創始者:碓井誠


活法研究会 http://kappolabo.jp/

努力は無駄なのか

■才能と環境で決まる世界

副代表の栗原です。

活法研究会で講師を始めてから5年が経ちました。指導者の端くれとして、素通りできないテーマがあります。

それは「努力は報われるのか」というものです。

昨年に溯ります。為末大さんがツイッターで「やればできると言うがそれは成功者の言い分であり、例えばアスリートとして成功するためにはアスリート向きの体で生まれたかどうかが99%重要なことだ」と書いて波紋を呼んだことがありました。

いわゆる「炎上」した内容ですので、自分の立場を宣言すると危なっかしいことになりそうですが、思い切って書いておこうと思います。

まず、この言葉は陸上のトップアスリートと勝負をしていた為末さんの言葉であることに大きな意味があると思います。為末さんが世界と戦いながら感じた「実際」であるから、これは素直に受け止めておくべきでしょう。その上で、「努力する意味」について考えてみたいと思います。

報われない努力が好きな人はいません。「努力に意味がある」と言われても、いつまでも結果が出なければ慰めの言葉に聞こえてしまいます。

「アスリートとして…」という条件が付くと、為末さんのおっしゃるように、「才能と、環境がまず重要で、それが努力よりも先にくる。」は正しいと思います。金メダルは1つしかありませんから、頑張った全員が金メダルを取れるはずはありません。

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(写真:技術顧問=碓井誠)


■アスリートとビジネス(仕事)の違い

為末さんの主張は「為末大さんがハードルを選んだ理由」を読んだ方がわかりやすいと思います。「走ることと空中動作の『合わせ技』で勝負できる競技を探した。」とあります。さらに、「人生において『素の肉体勝負』をする機会はまずない。」という発言をされています。

こうした発言は、仕事にそのまま当てはめることできます。仮に暗算がいくら速くても、その能力だけで勝負できる仕事はありません。何か別のスキルと組み合わせなければ、暗算力は社会に活かせません。

私たちの職業(鍼灸師)で考えてみても、同じです。指先がいくら器用でもそれだけで患者さんを救えません。器用さは武器になっても勝負で大切なのは総合力です。

そもそも、ビジネス(仕事)には金メダルに相当するものがありません。売上げが多い方が偉いという考えもありますが、それは一つの価値観でしかありません。仕事には様々な価値観が入り込む余地があります。

ですから、誰の技術が世界一であるかはあまり重要ではなく、目の前にいる患者さんのために準備段階からベストを尽す方が重要だと思います。医療とは常によい結果が得られるわけではありません。治らなければ、全てが無駄になるかといえばそうではありません。結果が出なくても「治療に取り組む姿勢」が評価される場合だってあります。

とはいえ、そこに甘えてよいはずはなく、よい結果を出すことを常に考えるべきです。治療には、スポーツのように厳格なルールがありません。危険な行為やモラルに反する行為がNGなだけで、実は自由なことが多いのです。特に自由診療は、アイデアで勝負する世界です。「保険が効かない診療」ではなく、「自由なアイデアで勝負ができる診療」です。

つまり、為末さんが現役時代にやっていた、まさに「合わせ技」の勝負なのです。合わせ技が自由自在なジャンルにおいて、生まれながらの才能というものは意味をなさなくなります。なぜなら、自分が得意なものを合わせて自分の勝負球を作ればよいからです。頭脳も肉体も、自分の特性を知った上で、それを活かす組み合わせを考えることが重要です。

合わせ技が自由ならば、努力は報われます。ただ、私たちは「努力」という言葉は使わず「楽しむ」ことだけを考えています。だから、私たちが行う勉強会は、技術を楽しむことに主眼が置かれています。

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(写真:デモンストレーション風景)


■活法は総合力

活法も、まず自分の特性を知ることが重要です。そして、自分自身の肉体を活かす方法を考えることから始まります。体が大きい方が有利、力がある方が有利、という技も中にはありますが、逆に体が小さい方が有利、力を使ったらうまくいかない技もたくさんあります。

男性だから有利、女性だから有利、ということもありません。ルールが厳格なスポーツと違い、活法において、活法向きの体なんてものは存在しません。活法を始めるとわかりますが「自分の体の使い方を知る」ということに多くの時間を割くことになります。

この部分に関しては座学では無理です。実際に動いてみなければわかりません。やっていくと、自分の体を自在に操れることが、相手(患者さん)の体を操る第一歩であることに気がつきます。

鍼や灸だけを行う鍼灸師に対して、活法に取り組む鍼灸師は「己を知る」のがとても早いです。鍼灸でも体の使い方を学ぶことができるかもしれませんが、小手先でごまかせてしまうため、どうしても手先の器用さで比較されがちです。

手先が器用ですと一見上手に見えますが、重要なのは体全体の使い方です。剣術家が小手先で刀を振り回していないように、鍼も本来は小手先で使うものではありません。軽い道具ではありますが、体全体で使うのが本当の使い方です。

鍼灸師が整体を学ぶ意義は、テクニックを増やすだけではありません。鍼灸の使い方を見直すきっかけを与えてくれます。同じツボを使っているのに、鍼灸師によって効果が違う理由も見えてきます。

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(写真:参加者みんなで記念撮影)


■勉強会のご案内

活法研究会では、2つの方向から鍼灸師のレベルアップをサポートしています。整体術(活法)と古武術鍼法です。

古武術鍼法は、整体術を使い込んでいる人ほど早く習得できます。普段から体の使い方を意識しているからです。

「活法と鍼、どっちを先に受けた方がよいですか?」と訊かれることが多いので前もって
説明しますと、整体を先に受講する方が理想的です。鍼をする時に必要な体の使い方が上手になっているからです。

ただ、セミナーの日程は限られているので、スケジュールで都合がよい方を優先しても大丈夫です。古武術の経験も必要ありません。仮に、ツボの名前を忘れてしまっていても大丈夫です。私たちのセミナーは感性に訴えかけるものです。みなさん、同じ位置からスタートします。

鍼灸師のための古武術医方(整体&鍼灸)
初めての方におすすめのセミナー 今年は残り2回!
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整体入門 肩こり編 12/14(日)〜15(月)
古武術鍼法<脊柱編> 11/30(日)〜12/1(月)
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同期現象から読み解く治療の本質

副代表の栗原です。
今日は、怪しいと言われやすい活法に科学のメスを入れてみます(笑)

■ 同期の実験

とりあえず、こちらの映像をご覧下さい。私たちの仕事と密接に関わっています。
時間のない方は、早送りしながら、途中の経過を追ってみてください。



活法(かっぽう)と何の関係があるのか、と思うかも知れません。私たちは「同調」という呼び方をしていますが、起こる現象は、この映像のように「同期」の一種と言えます。

人体も物理法則には逆らえないわけですから、メトロノームのような現象が体内で起こっているはずです。もし同期がなければ、体の細胞や組織などの各パーツは、タイミングがバラバラになってしまい、全体を統合できません。

こうした同期は体内だけで起こっているわけではなく、人と人との間でも起こると考えて間違いありません。ですから、患者さんと施術者の間でも当然起こっているのです。術者が患者さんペースに同期してしまえば、患者さんのテンポに。逆に、術者のテンポがベースになることもあるわけです。

体内には無数のテンポが複合的に折り重なってあるのだと思います。心臓の拍動リズムとタイピングのリズムは明らかに異なります。こうしたテンポというかリズムは、体調によって乱れるはずです。このように考えると、症状や病気は特有のリズムを持っていると考えることもできます。全体が持つリズムとかみ合わず、不調和のタネになっていると言えます。

「それならば、五十肩は何?」と聞かれても、今は誰も具体的に答えることはできません。しかし、いつか数学的に記述できる日が来るような気がします。


■ 不思議な力

治療とはリズムを整えることである、と解釈してみるのも面白いです。もちろん、一つの側面でしかないかもしれませんが、人体への理解が一歩深まるのではないでしょうか。元気な人の近くにいると元気になって、病気の人に近くにいると疲れるなど、誰もが体験したことがあるでしょう。

「気」の仕業であると説明されるより、私は同期現象であると言われた方が腑に落ちます。東洋医学の指す「気」が何であるか明快な答えはありません。とりあえずは、「何か」でもよいと思います。解明できる日がやってきたら、科学の言葉に置き換えればよい話です。

たとえば、空気のように。長い間、空気には何かしらのエネルギーを秘めていると考えられて来ましたが、今では、窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素などで構成された気体であることが分かっています。

「空気には特別なパワーがある」でもよいのですが、「空気には酸素が含まれていて、細胞内のミトコンドリアでATPを産生するのに使われている」と言う方がこの時代には親切な表現です。

同期の原理はまだ解明されていないようですから、この現象を「気のパワー」と説明することだって、場合によってはアリなわけです。ただし、無知であるが故に「気」という言葉を使わざるを得ないのはよくありません。

実際、人体に起こる現象には、不思議だと思うことがたくさんあります。科学の目で解明できないからと言って、インチキと決めつけることはできません。不思議な治療を否定するために使用される言葉の代表は「プラシーボ効果」だと思います。プラシーボ効果が科学で完全に解明されてしまえば、不思議な治療も合理的に見えるようになるでしょう。


■ ユラユラとした場

碓井流活法には、この同期現象を利用している技術があります。同期を受動的に待つのではなく、意図的に同期を仕掛けていきます。積極的に同期を起こせば技術になります。映像をご覧いただくとわかるように、メトロノームを乗せている台は、糸でつられています。このユラユラと動く場が同期現象では重要なようです。

治療という場においても、このユラユラした場を作ると、患者さんと施術者が同期しやすくなるはずです。患者さんが施術者のペースに心地よく巻き込まれていくケースです。逆なことが起こらないように、ユラユラとした場は施術者が支配できる状態でなければなりません。

緊張は同期を妨げます。相手のペースに巻き込まれたくないが故に防衛反応として緊張すると考えることもできます。ですから、私たちが患者さんを安心させて防衛反応を引き出さない工夫が大切です。そして、上手に同期を利用できるようになれば、「健康である」だけで患者さんを健康に導くことができるようになります。

繰り返しになりますが、ユラユラとした場を支配していることが重要です。そのために、術者がリラックスして余分な力を抜くことが条件です。まだ上手く説明できませんが、施術者自身が場になっていくような感覚です。その場の中で、術者は同期させたい事柄(治療対象)を抽出し、仮想的につくる「治った状態」に患者さんを巻き込んでいきます。


■ 脳のレベルで考える時代がやってくる

メトロノームの実験では5分くらいかけて同期していますが、人の場合は、一瞬にして同期が起こると思います。人体は脳がとても複雑な処理をしています。細胞や組織のレベルで説明できないことも、脳の「全体を統合している機能」に着目すれば説明が可能になるかもしれません。

これまで整体は、「骨盤が歪んでいるのが原因です」などと、見た目をピックアップし、そこに原因を押しつけているような節があります。「骨盤の歪みと腰痛には因果関係がない」という事実は、まだ専門家にも浸透していません。「カタチの歪み」で説明する方がウケるとしても、そろそろ本当の事を言った方がよい時期です。

結局のところ、活法を含む整体は治癒におけるメカニズムに謎を多く含みます。ただし、メカニズムの解明を待っていては、狭い範囲のことしかできません。また、そのメカニズムは、私たちが解明する必要もありません。科学者がいつの日か解明してくれるでしょう。生きている間とは限りませんが。

臨床家は、再現性の高い技術を追究していくことが仕事だと考えています。何度やっても同じ結果が出て、誰がやっても同じ結果となる技術。そうであれば、いつの日か、そこに科学のメスが入るはずです。

参考:同期現象の数理

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鍼灸師のための古武術医方 活法研究会
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人気セミナーの仲間入り!?

副代表の栗原です。

トワテックさんの取材を受けました!
そして、その時の話がトワテックさんのサイト(トワテックリサーチ)に掲載されましたのでご報告です。

突撃セミナーレポート
活法研究会副代表・栗原誠〜活法を“Kappo”にするために〜

トワテック取材時の写真(副代表 栗原誠)

活法研究会が何を考え何に向かっているのかをわかりやすくまとめて頂きました。活法に興味があるすべての鍼灸師に読んで頂きたい記事です。私自身が、まず活法を始めて鍼灸師という職業が楽しくなりましたし、整体というものに対する理解が深まりました。

整体と言われているものはたくさんあります。優劣を付けたり分類するのはとても難しいと思います。活法も整体の源流という位置づけですが、整体と言えば整体です。私が活法研究会で追究しているのは鍼灸師だからできる整体です。そして、整体を学んだからこそできる鍼灸です。その形がだんだんと見えつつあります。

唯一無二と言ってしまえばカッコイイのですが、どこの整体セミナーにも当てはまらず、どこの鍼灸セミナーにも当てはまらない、孤島のような状態です。ガラパゴスのように独自な進化をするのも悪くありません(笑)

最後に、突撃セミナーレポートの内容を簡単に紹介して終わります。
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・碓井流活法とは
・整体との違い
・活法は何をするのか
・セミナーを始めたきっかけ
・鍼灸師限定の理由
・他のセミナーとの違い
・受講者の年齢層
・受講者の反応
・活法研究会の夢と目標
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