活レポ(活法研究会)

古武術整体「活法かっぽう」の症例報告とセミナー情報

理論

スポーツ分野における活法の可能性(受講者談)

副代表の栗原です。

活法の魅力の一つは、実践的だということです。
武術の裏技ですから、机上の空論であってはならないのです。

「理論的にはOKだが実践ではNG」であったら、それは活法ではありません。活法が重視する「動ける」は、「逃げられる」ことを意味します。「逃げる」ことは「生きる」という選択です。生きるから、命を「活かす」ことができます。

「逃げて次のチャンスを待つ!」

のは、逃げられる体を持つ人だけの特権とも言えます。
生きるか死ぬかなのですから、堂々と逃げてよいのです。

逃げ場が許されていないのは、活法の理論です。

・・・

現在、幸いなことに私たちの周りで戦争は起こっていません。
活法の思想はスポーツ分野に引き継ぐことができます。

自由に動けるかどうかでパフォーマンスが変わってきますし、極限状態で自由を残せるかどうかで勝負は決まると思います。相手の動きを読み解きながら行う活法は、選手の肉体に不快感を除くだけでなくパフォーマンスの質まで変える可能性を秘めています。

始まったばかりの活法研究。スポーツ分野での研究も期待したいところです。嬉しいことに、少しずつスポーツ分野から注目され始めています。私たちは、もっと活法の魅力と実績を伝えていくべきかもしれません。使えばわかる活法のスゴさ。感動はみんなで共有したいと思います。


スキーの指導現場で活法の真価が試されています(セミナー受講者の感想)。
動画でそうぞ。



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姿勢の歪み

副代表の栗原です。

「姿勢の歪み」とは何か…?

碓井流活法には、歪みの定義があります。

その前に一般的に「歪み」というと、まず非対称な体を思い浮かべることができると思います。言い換えれば左右の視点。肩の高さの違いに着目したりすることです。次に前後の問題。猫背であるかどうかに着目したり。

左右の問題は誰にでもわかります。折りたたんで重なるかどうかですから。誰でもわかるということは、施術者だけでなく患者さんも気が付く差であるということです。患者さんが認識できる差を施術者が指摘するのは、患者さんとの共通認識がとれるので便利です。

しかし、すべて左右の差で患者さんの訴え(痛みなど)が解結するわけではありません。前後の問題も考え、上下の問題も考えなければなりません。さらにいえば、対角線上の問題もあります。

前後、上下、対角線上の問題は、折りたたみ方式でチェックできませんから工夫が必要です。その方法が術者(流派)によって異なるわけです。結局、左右の問題以外は、主観が入り込んでしまうのです。主観というのは「これが正しい姿勢である」と決めつけることです。その定義された姿勢と患者さんの姿勢を照らし合わせて、その差を原因としていくわけです。

しかし、主観で判断する以上は確率から逃れることができません。吉となる場合もあれば、凶となる場合もあるでしょう。「真っ直ぐにしたはずなのによくならない。それどころか悪化した。」という経験をされた施術者も少なくないはずです。

活法は、術者の主観で歪みを判断することはありません。歪みは患者さんの身体に問うスタイルです。その方法は簡単です。動きやすいかどうかを患者さん自身にチェックしていただくのです。動いてみれば、「痛みがあって動けない」、「痛みはないが違和感がある」、「痛みも違和感もあるが可動域が違う」などがわかります。歪みがあるから動きにくさが出るわけです。

こう考えれば、動きやすい状態こそ歪みのない状態です。いわゆる「見た目」では判断しないのです。見た目では判断しないのが活法です。これは、武術を発祥とする活法の特徴だと思います。戦場において、何より優先させるのが動けることです。戦うことにおいても、逃げることにおいても、動けないと話になりません。

多くの患者さんが求めているのは快適に日常生活を送ることです。「見た目がキレイ」と言われても、日常が不快であれば意味がありません。つまり、活法の「自由に動ける=歪みがない」と考えるのは、鍼灸師いとっても合理的です。

活法は「見た目なんてどうでもいい」と言っているわけですが、“結果として”見た目も美しくなります。コマは回ると立ちます。回れば勝手にピタッと姿勢が決まるのです。自転車も走るから立ちます。走っていない自転車でバランスを取るのは至難の業です。

人が誰かを美しいと思うとき、その所作に影響を受けているはずです。写真はステキなのに会ってみたらそうでもなかったと思うのは、所作に違和感を感じるからかもしれません。

活法の定義する正しい姿勢とは「時と場合に応じた姿勢」です。
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